私の父方のおばあちゃんは、心から尊敬できる女性でした。
おばあちゃんは誰に対しても優しく品があって、整理整頓がいつも出来て賢くて大好きでした。
自分の事よりも周りばかり優先して苦労もされたと思います。
今一緒に暮らしている伯母とは全てが正反対です。
高い肉を、年金暮らしだから安くしろって、店員の方に命令口調で値切るから一緒にいたら恥ずかしくてたまりません。
今日は魚の骨を床に飛ばして捨てていて、床はゴミ箱状態で私は失神しそうです。
これまでにも伯母のトラブルの愚痴を言ってきましたが、それでも私は伯母に対して、意地悪をするような行動をとったことはありません。
掃除をして食事を作って、耳が遠い伯母と知識がなさ過ぎて話はかみ合わないけど、大きな声をだして伯母の話を聞いています。
週末は病院や行きたいところに連れて行く。
伯母は言いたい放題でわがままに生きてきて来たのに、とても幸せ者だなと思う。
なぜ尊敬できない伯母にここまで尽くすのかと言えば、私はいつも大好きなおばあちゃんを思い出します。
おばあちゃんなら、どんな時も誰に対しても優しく接するのだろうなと思います。
しかしその大好きなおばあちゃんの真似を出来ないところがあります。
それはおばあちゃんは心が、ものすごく強かったのです。
優しさは真似を出来ているけど、強さが私には全くありません。
本当はきちんと独立して一人暮らしをしながら、伯母の面倒を見るために通うのが一番いいのでしょうが。
それが出来ないのは、ギャンブル中毒の私でしたから。
伯母のお世話をするのが私にはお似合いだと思います。