どういう大人になりたかったのか

■ 50代からの資産や雑記

自分の今の働き方にモヤモヤしていますが、子供の頃、一体私はどういう大人になりたい、どういう仕事をしたいと思っていたのか、ふと振り返ってみました。

すっかり忘れていましたが、今の私から見たら、とても恥ずかしいですが学校の先生になりたいなあと思っていた時期がありました。
それは中学3年生の時に、とても素晴らしい担任の先生に出会いました。
その先生にとても憧れましたし、そして先生は私の性格を知って人を引っ張っていくような職業に就いたら良いと言ってくださいました。

高校に進学すると引っ越しなどの都合で、3次募集をしていた誰でも入れる偏差値の低い学校に入ってしまいました(失敗です)
高校の担任は3年間同じで、こちらは、これがまたもうやる気のない先生で、授業もアルファベットを習うところから始めるので退屈な毎日と、仲良くなれる友達もいないので暗黙の時代を過ごし、先生という夢はすっかり忘れていました。
それから40年近く、理想とはかけ離れた人生になってしまいました。

でも、なぜ学校の先生になりたかったか、中学の担任に憧れた他の理由もありました。
中学生の時点で私は心が弱い人間だと自覚していたから、同じように悩んでいる子供達の気持ちが分かると思ったのです。
普通の子よりは、複雑な環境の子供に寄り添ってみたいと思っていたのでした。

でも今は、絶対に無理だと思います。
将来がある子供に私のような人間が、幸せな道へ導くような指導が出来るとは思いません。
なぜならば自分の歩んで来た人生が幸せだと思わないからです。
それでも生きていれば、何かの役にはたてると思うのですが、人間としての基礎が私にはないので、辛い話を聞けばそちらに引っ張られてしまうと思います。

でも時々、子育ては子供に育てられると聞くことがあります。
もしかしたら、私もそうやって育ててもらえたのかも知れません。
もっとまともな高校に行って勉学に励み教師という道に進んでいたら、今の私はどうなっていたのだろうな。